東京ディズニーシーに新しくオープンした「ファンタジースプリングス」は、映画の世界に入り込んだような没入感が魅力ですが、新しいエリアゆえにシステムが複雑で、「子連れでどう回ればいいの?」と悩む方も多いはずです。

この記事では、初めてのファンタジースプリングスを子どもと一緒に無理なく、かつ120%楽しむための具体的な回り方や、事前に絶対に知っておくべき注意点を徹底的に解説します。

ファンタジースプリングス入場に必要な準備

ファンタジースプリングスへ入るためには、事前の準備がすべての鍵を握っています。

スタンバイパスとDPAの仕組みを理解する

ファンタジースプリングスのアトラクションを体験するためには、無料の「スタンバイパス」か、有料の「ディズニー・プレミアアクセス(DPA)」のいずれかを取得することが必須となっています。

これを取らないと、そもそもエリア内に足を踏み入れることすらできないという厳しいルールがあるため、入園直後のスマートフォン操作が非常に重要になります。

子ども連れの場合、朝の入園ゲートでの待ち時間からすでに疲れが始まっていることも多いですが、入園ゲートを通過した瞬間に大人はまず公式アプリを開き、パスの取得に全力を注ぐ必要があります。

特に「アナとエルサのフローズンジャーニー」や「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」は、人気が非常に高く、あっという間に発行が終了してしまうため、迷っている時間はありません。

【初心者向け】ディズニーシーの「プライオリティパス」とは?取り方とおすすめの順番も参考にしつつ、どのパスを最優先で狙うのか、家族内で事前にしっかりと作戦会議をしておくことが、新エリア攻略の第一歩となります。

アプリの通信環境とバッテリー対策

ファンタジースプリングス内では、パスの取得だけでなく、現在地の確認やレストランのモバイルオーダーなど、あらゆ場面でスマートフォンと公式アプリを頻繁に使用することになります。

そのため、通信環境の安定確保と、バッテリー切れ対策は、子連れディズニーにおいて「命綱」と言っても過言ではありません。

エリア内は人が密集しやすく、一時的に電波が繋がりにくくなるケースも報告されているため、重要な画面(取得したパスのQRコードなど)は、念のためスクリーンショットを撮っておくといった自衛策も有効です。

また、写真や動画をたくさん撮ることも考えると、スマートフォンのバッテリーは昼過ぎにはあっという間に減ってしまいます。

必ずモバイルバッテリーを複数持参するか、パーク内でレンタルできるサービスを事前に確認しておくなどして、「スマホが使えない=身動きが取れない」という最悪の事態を絶対に避けるよう準備をしておきましょう。

子どもの年齢別・おすすめアトラクション

新エリアには4つのアトラクションがありますが、子どもの年齢や身長によって楽しめるものが大きく異なります。

幼児向け:フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー

小さなお子様連れに最もおすすめしたいのが、ティンカーベルの世界をテーマにした「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」です。

このアトラクションは身長制限がなく、お座りができる赤ちやんから一緒に乗ることができるため、家族全員で一緒に楽しめるという非常に大きなメリットがあります。

乗り物の動きもゆっくりとしていて、急発進や急降下といった怖い要素が一切ないため、アトラクションデビューのお子様でも安心して笑顔で乗ることができます。

巨大な花や植物、虫たちが作り出すファンタジーの世界は、大人が見ても美しく、まるで自分が妖精サイズに縮んでしまったかのようなワクワク感を味わうことができるでしょう。

待ち列(キューライン)にも、子どもが飽きないような可愛いプロップス(小道具)がたくさん配置されているため、待ち時間すらも楽しい写真撮影タイムに変えることができる、まさに子連れのためのアトラクションです。

小学生向け:ピーターパンのネバーランドアドベンチャー

小学生以上で身長102cmをクリアしているお子様には、「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」が圧倒的におすすめです。

3Dメガネをかけてボートに乗り込み、ピーターパンやティンカーベルと一緒にフック船長からジョンを救い出すという、非常に没入感の高いライド体験が待っています。

映像とライドの動きが見事に連動しており、本当に空を飛んでいるかのような爽快感とスリルを味わえるため、活発なお子様であれば大興奮間違いなしの内容に仕上がっています。

ただし、映像を見ながら激しく揺れる場面があるため、乗り物酔いをしやすいお子様(や大人の方)は、食後すぐの乗車を避けるなどの注意が必要です。

身長制限というハードルがあるからこそ、それをクリアして乗れた時の「お兄ちゃん・お姉ちゃんになった」という成長の喜びも、家族の大切な思い出のひとつになるはずです。

エリア内でのレストランと食事事情

ファンタジースプリングス内での食事も、通常のパークエリアとは勝手が違うため事前のリサーチが必須です。

モバイルオーダーの活用が必須

新エリア内にあるレストラン(アレンデール・バンケットなど)を利用するためには、現時点では「ディズニー・モバイルオーダー」での注文が必須となっている店舗がほとんどです。

直接店舗のレジに並んで注文することができないため、エリアに入場する権利(パス)を取れたら、次にすぐさまレストランのモバイルオーダー枠を確保する必要があります。

特にお昼時(11時〜13時)や夕食時(17時〜19時)といったピークタイムの受け取り枠は、早い段階で埋まってしまうことが多いため、「パスが取れたら即オーダー」を鉄則として動いてください。

子どもはお腹が空くと途端に不機嫌になり、せっかくの魔法の世界での楽しい雰囲気も台無しになってしまうため、食事のタイミングコントロールは親の最重要ミッションと言えます。

万が一エリア内でモバイルオーダーが取れなかった場合は、エリアから退場する前にしっかりと別のエリアでの食事計画を立てておくなど、常にプランBを用意しておく柔軟性が求められます。

アレンデール・バンケットの魅力と注意点

「アナと雪の女王」の舞台であるアレンデール城の中で食事ができる「アレンデール・バンケット」は、新エリア内でも特に人気の高いレストランです。

映画の中でアナが歌いながら歩いた大広間や、美しい肖像画が飾られた部屋など、どこを見渡しても映画そのものの空間が広がっており、アナ雪好きのお子様なら大喜びすること間違いありません。

メニューも「アレンデールロイヤルセット」など、ボリューム満点で見た目も華やかな料理が揃っていますが、一つ注意点として、大人向けの少し凝った味付けのメニューも含まれています。

偏食気味のお子様や、食べ慣れない味を嫌がるお子様の場合は、お子様用メニュー(キッズセット)があるかどうか、または持ち込みの離乳食などをどうするか、事前に公式サイトでメニュー内容をチェックしておくことが大切です。

また、城の中は非常に広く座席数も多いですが、それでも混雑時は席を探すのに苦労することがあるため、できればピークの時間を少しずらして利用することをおすすめします。

トイレ・休憩スペースの賢い使い方

広大なファンタジースプリングスを子連れで歩き回るには、適度な休憩とトイレの把握が不可欠です。

トイレの場所と混雑回避

新エリア内のトイレは、世界観に合わせた非常に美しいデザインになっており、トイレに行くことすらひとつのアトラクションのように感じられるほど作り込まれています。

しかし、エリアの規模に対してトイレの数が特別多いわけではないため、タイミングによっては長い列ができていることも珍しくありません。

子どもが「トイレに行きたい」と言い出してから列に並ぶのでは間に合わない危険性があるため、アトラクションに並ぶ前や、レストランを出るタイミングで、必ず余裕を持ってトイレに誘導する習慣をつけましょう。

特に「スナグリーダックリング」周辺や、「フローズンキングダム」の奥にあるトイレは、比較的個室数が多く回転も早いため、場所を頭に入れておくと非常に安心です。

また、オムツ替えシートなどの設備も整っていますが、混雑時は利用まで待つこともあるため、事前の準備と声かけを徹底することが、トラブルを防ぐ最大の防御策となります。

日陰と座れる場所の確保

ファンタジースプリングスは、屋外の通路や広場が多く、直射日光を遮る場所が意外と少ないという特徴があります。

特に真夏日や日差しが強い季節は、熱中症のリスクが非常に高まるため、子どもだけでなく大人もこまめな水分補給と日陰での休憩を意識しなければなりません。

岩山や滝の周辺、またはアトラクションの出口付近などには、少し座れるベンチや石段がある場合がありますが、数が限られているため競争率は高めです。

日傘を持参する、ベビーカーの幌をしっかりと活用する、そして冷感タオルなどの冷却グッズをフル活用して、自ら「涼しい環境」を作り出す工夫が求められます。

無理をして予定を詰め込みすぎず、「疲れたら少し日陰で休む」というゆとりを持ったスケジュールを組むことが、結果的に一日を笑顔で乗り切るコツに繋がります。

ベビーカーでの移動と持ち物

子連れディズニーの必須アイテムであるベビーカーですが、新エリアでは少し気をつけるべきポイントがあります。

ベビーカー置き場のルール

ファンタジースプリングス内のアトラクションを利用する際、ベビーカーは指定された「ベビーカー置き場」に停めてから列に並ぶ必要があります。

新エリアのベビーカー置き場は、アトラクションの入り口から少し離れた場所に設置されていることもあり、置き場所を忘れてしまうと後で探すのに非常に苦労します。

何百台もの似たようなベビーカーが並ぶことになるため、自分のベビーカーが一目でわかるように、目立つ色のリボンやネームタグ、バンダナなどをハンドル部分にしっかりと結びつけておくなどの工夫が絶対に必要です。

また、キャストさんが整理のためにベビーカーの場所を移動させることが頻繁にあるため、「ここに置いたはずなのに!」とパニックにならないよう、貴重品は絶対に置いたままにしないことを徹底してください。

アトラクションが終わって疲れて戻ってきた子どもをすぐに乗せられるよう、ベビーカーの場所は大人2人でしっかりと共有しておくことが大切です。

必須の持ち物リストと荷物の減らし方

ファンタジースプリングス特有の事情として、「一度エリアを出てしまうと、再入場ができない(または非常に困難)」という強い制限があります。

そのため、「車やロッカーに忘れ物を取りに戻る」という行動が事実上不可能に近いため、必要なものはすべて持ち歩く必要があります。

しかし、大荷物で疲れ果ててしまっては本末転倒です。

以下のような必要最低限のアイテムを厳選しつつ、軽量化を図ることが重要です。

新エリアへ持ち込むべき必須アイテム
  • 大容量のモバイルバッテリー(スマホ切れは致命傷)
  • 水分補給用の水筒またはペットボトル(多めに)
  • 子どもの気を紛らわせる小さなおやつ
  • オムツ、着替え、おしりふきなどのケア用品
  • 日傘、帽子、冷却グッズ(または防寒具)

事前の準備段階で「本当にこれはエリア内で使うか?」を自問自答し、無駄なものを削ぎ落とすことで、親の体力消耗を防ぎ、全力で子どもと一緒に楽しむ余裕を生み出しましょう。

エリア外との行き来とスケジュールの組み方

ファンタジースプリングスを組み込んだ一日のスケジュールは、通常のディズニーシーの回り方とは根本的に考え方を変える必要があります。

再入場ルールの罠に注意

前述の通り、ファンタジースプリングスは原則として「一度退場すると、対象のアトラクションのパスやホテルの宿泊証明などがない限り、再入場ができない」という非常に厳しい入場制限が敷かれています。

つまり、「お昼はエリア外のレストランで食べて、午後また戻ってこよう」といった気軽な行き来ができないということです。

したがって、取得できたスタンバイパスやDPAの「指定時間」を軸にして、その前後数時間をファンタジースプリングス内で過ごす「まとまった時間」としてスケジュールをブロックする必要があります。

エリア内にいる間は、アトラクションに乗るだけでなく、レストランでの食事、写真撮影、トイレ休憩などをすべてその中で完結させるような計画を立てましょう。

もし、エリア外で見たいショー(ビリーヴ!など)がある場合は、その時間に間に合うように逆算してエリアを出るタイミングを決定するなど、全体を見渡した高度なパズルゲームのようなスケジューリングが求められます。

ホテル宿泊のメリットを最大限に活かす

もし予算に余裕があり、「絶対にファンタジースプリングスを満喫したい!」という強い思いがあるなら、思い切って「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル」や、その他ディズニーホテルの特定のプランを利用することが最強の攻略法となります。

これらの宿泊者限定の特典(1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジックなど)を利用すれば、入場制限や再入場のルールを気にすることなく、好きな時にエリアを出入りし、アトラクションも短い待ち時間で楽しむことができます。

もちろん費用はかかりますが、子連れでの過酷な待ち時間や、「パスが取れなかったらどうしよう」という精神的なストレスをお金で解決できると考えれば、決して高い買い物ではないかもしれません。

遠方から飛行機や新幹線を使って来るご家族であれば、なおさら一回の旅行の「確実性」を高めるために、宿泊プランの力を借りることを強くおすすめします。

ディズニー周辺の安い&近いホテルおすすめ〇選!コスパ最強の宿はここなどの記事も参考にしつつ、予算と体力、そして「絶対に体験したいこと」のバランスを見極めて、最適な旅行プランを組み立ててください。

まとめ

ファンタジースプリングスは、事前の情報収集と準備が明暗を分ける、少し上級者向けのエリアとなっています。

しかし、パスの仕組みを理解し、モバイルオーダーを駆使し、子どものペースに合わせたゆとりのあるスケジュールさえ組めれば、目の前に広がる魔法の世界は、家族にとって一生忘れられない最高の思い出となるはずです。

「全部に乗ろう」「完璧に回ろう」と無理をするのではなく、「今日はこのアトラクションに乗れたから大成功!」とポジティブに捉え、映画の世界にどっぷりと浸かることそのものを楽しんでください。

事前準備をしっかりと行い、心に余裕を持って、素晴らしいファンタジースプリングスの冒険へと出発しましょう。