ディズニーリゾート周辺のホテルに宿泊して、翌朝「さあ、いよいよパークへ出発だ!」と意気込んでフロントに向かった時、チェックアウトを待つ人々の長蛇の列を見て絶望した経験はありませんか?

朝の時間は、1分1秒が非常に貴重です。パークの開園に少しでも早く並びたいのに、フロントの列で30分も足止めを食らってしまっては、その日のスケジュール全体に大きな影響が出てしまいます。特に子連れでの旅行では、子どもが列に並ぶのに耐えきれずにグズってしまい、朝から親も疲弊してしまう…という最悪のスタートになりかねません。

そんな朝の悲劇を回避するために絶対に知っておくべきなのが、「エクスプレス・チェックアウト」と呼ばれる非常にスマートなシステムです。

この記事では、なぜ朝のホテルは激混みするのかという原因から、フロントに並ばずに部屋を出られるエクスプレス・チェックアウトの具体的なやり方、ホテルごとの違い、そして荷物を預けて身軽にパークへ向かうためのテクニックまでを詳しく解説します。これを読めば、もう二度と朝のフロントでイライラすることはありませんよ!

ディズニー周辺ホテルのチェックアウトはなぜ激混みするのか?

そもそも、なぜディズニー周辺のホテルではあのような大混雑が起きるのでしょうか。その理由を知ることで、私たちが取るべき「混雑回避のタイミング」が見えてきます。

全員が同じ時間帯にパークへ向かうため

一般的なビジネスホテルやリゾートホテルであれば、ゲストの出発時間は「仕事に行く人」「ゆっくり昼まで寝ている人」などバラバラに分散します。

しかし、ディズニー周辺のホテルに宿泊しているゲストの目的は、99%が「ディズニーランドまたはディズニーシーに行くこと」です。

【朝は前倒しが基本】ディズニーランドの「実際の開園時間」は何時?の記事でも解説している通り、現在のパークは公式の開園時間よりも早い時間からゲストの入場を開始することがほとんどです。そのため、少しでも早く入園ゲートに並ぼうと考えるゲスト全員が、朝7:00〜8:00の間に一斉に部屋を出てフロントへ押し寄せます。これが大行列を生み出す最大の原因です。

家族連れが多く、荷物の発送や精算に時間がかかる

さらに、ディズニー旅行では家族連れやグループ旅行が多く、1組あたりのチェックアウト手続きに時間がかかる傾向があります。

お土産をたくさん買ったから自宅にダンボールで発送したい、ルームサービスで追加の食事を頼んだから精算が必要だ、といった要望が重なると、フロントスタッフが1組に対応する時間がどんどん長くなっていきます。

結果として、「ただ鍵を返したいだけ」の人も、その長い列の最後尾に並ばざるを得なくなり、ロビー全体が大混雑してしまうのです。

混雑を回避する最強の手段「エクスプレス・チェックアウト」とは

この朝の大混雑を完全にスルーできる、まるで魔法のようなシステムが「エクスプレス・チェックアウト(ノンストップ・チェックアウト)」です。

フロントに立ち寄らずにそのまま出発できるシステム

エクスプレス・チェックアウトとは、その名の通り「フロントデスクでのチェックアウト手続きを完全に省略し、そのままホテルを出発できる」という非常に画期的なシステムのことです。

通常、チェックアウト時にはルームキー(鍵)を返却し、追加料金の有無を確認してからホテルを出ます。しかしこのシステムを利用すれば、列に並んでいる他のゲストの横を通り抜け、そのままエントランスからパーク行きのバスやモノレールに向かって一直線に進むことができます。

朝の貴重な30分を列に並ぶ時間から「パークで遊ぶ時間」に変換できるため、ディズニー旅行においては絶対に活用すべきシステムと言えます。

利用するための条件は「追加精算がないこと」

ただし、誰でも無条件にそのまま帰っていいわけではありません。エクスプレス・チェックアウトを利用するための絶対条件は、「チェックアウト当日の朝、フロントで支払うべき追加の料金が一切発生していない状態であること」です。

宿泊料金の支払いが事前に完了しており、部屋のミニバー(有料の飲み物)やルームサービスの利用がない、あるいはそれらの精算がすでに済んでいる場合にのみ、このシステムを利用することができます。

エクスプレス・チェックアウトの具体的なやり方と手順

それでは、実際にエクスプレス・チェックアウトを利用するための具体的な手順を解説します。ホテルによって細かな違いはありますが、基本的な流れは共通しています。

客室内のテレビ画面から手続きを行う

ディズニーホテル(東京ディズニーランドホテルやホテルミラコスタなど)をはじめとする多くの提携ホテルでは、客室に備え付けられているテレビの画面からエクスプレス・チェックアウトの手続きを行うことができます。

リモコンを使ってメニュー画面から「チェックアウト」または「エクスプレス・チェックアウト」を選択します。画面上に、これまでの利用明細や追加精算の有無が表示されるため、内容を確認して「手続きを完了する」ボタンを押すだけです。

たったこれだけの操作で、システム上はチェックアウトが完了したことになります。

このテレビでの操作は、部屋を出る直前に行うのが基本です。手続き完了後は速やかに部屋を退出しましょう。

ルームキー(鍵)の返却方法

手続きが終わったら、次は部屋の鍵の返却です。

以前のような物理的な鍵(シリンダーキー)やカードキーの場合、フロントに並ぶ必要はなく、ロビーやエレベーターホールに設置されている「専用の返却ボックス(エクスプレス・チェックアウトボックス)」に鍵をポンと入れるだけで完了します。

また、最近のディズニーホテルでは、公式アプリを使った「スマートフォンがルームキーになるシステム」が導入されています。スマホが鍵になっている場合は、テレビで手続きをした後、鍵を返す必要すらありません。そのままスマホを持ってパークへ向かうだけなので、さらに圧倒的な時短になります。

【ホテル別】エクスプレス・チェックアウトの対応状況と違い

エクスプレス・チェックアウトは非常に便利ですが、宿泊するホテルによって名称が違ったり、対応していない場合もあるため、事前に自分の泊まるホテルのルールを確認しておくことが重要です。

ディズニーホテル(公式ホテル)の場合

東京ディズニーランドホテル、ホテルミラコスタ、ディズニーアンバサダーホテルなどのディズニーホテルでは、「エクスプレス・チェックアウト」という名称で標準的に導入されています。

客室のテレビ画面からの操作で完結し、スマホキーを利用していれば返却ボックスすらスルーできるという、最も洗練されたシステムが整っています。

また、トイ・ストーリーホテルやセレブレーションホテルなどでも同様に、フロントに立ち寄らずに出発できる仕組みが用意されており、非常にスムーズです。

オフィシャルホテル・パートナーホテルの場合

ディズニーリゾート周辺にある「オフィシャルホテル(シェラトンやヒルトンなど)」や「パートナーホテル」でも、同様のシステムが導入されていることがほとんどです。

ただし、ホテルによっては「ノンストップ・デパーチャー」など名称が異なる場合や、テレビ画面ではなく「事前にフロントで専用の用紙にサインをしておく」という事前手続きが必要なケースもあります。

チェックインの際にフロントスタッフから案内があるはずなので、「明日の朝は並ばずに出発したいのですが、どうすればいいですか?」と必ず聞いておくようにしましょう。

事前精算を利用して翌朝スムーズに出発する方法

エクスプレス・チェックアウトを利用する条件は「追加精算がないこと」とお伝えしましたが、「じゃあルームサービスを頼んだら利用できないの?」と思うかもしれません。実は、ちょっとした工夫で解決できます。

ルームサービスなどの追加料金は前夜に清算する

もしホテル内で夕食を食べたり、子連れでゆったり!ディズニーランドホテルのルームサービスを利用して追加料金が発生した場合でも、諦める必要はありません。

朝になってからフロントで支払うから混雑に巻き込まれるのです。追加料金が発生した場合は、「前日の夜」や「朝食前の比較的空いている時間」に一度フロントへ行き、先に精算だけを済ませてしまう(事前精算する)のがプロのテクニックです。

これによってアカウントが「精算なし」の状態になれば、問題なくエクスプレス・チェックアウトを利用して部屋を出ることができます。

クレジットカードの事前登録機能

ディズニーホテルなど一部のハイクラスホテルでは、チェックインの際にあらかじめ自分のクレジットカード情報をホテル側に登録しておくことができるサービスがあります。

これを登録しておくと、もしミニバーを利用したりルームサービスを頼んだりしても、登録したクレジットカードから自動的に引き落とし(自動精算)されるようになります。

つまり、わざわざ夜にフロントへ精算に行かなくても、追加料金の有無に関わらず常にエクスプレス・チェックアウトが利用できる最強の状態を作ることができるのです。

朝のパーク開園に間に合わせるための荷物預けテクニック

フロントでのチェックアウト手続きは回避できても、もう一つ立ちはだかる壁があります。それは「大きな荷物(スーツケースなど)をどうするか」という問題です。

ベルデスクも朝は大混雑する

チェックアウトを済ませた後、パークに持っていかない大きな荷物はホテルの「ベルデスク(手荷物預かり所)」に預けるのが一般的です。しかし当然のことながら、フロントが混んでいる時間はベルデスクも凄まじい大行列になっています。

荷物預けの混雑を回避する方法

  • 駅のコインロッカーを利用する(早朝に行く必要あり)
  • 前日の夜に自宅へ向けて宅配便で発送してしまう
  • ウェルカムセンターの荷物転送サービスを利用する

お土産や不要になった着替えなど、当日もう絶対に開けない荷物は、前日の夜のうちにホテルの宅配カウンターから自宅へ発送してしまうのが一番賢い方法です。配送料はかかりますが、朝の行列を避けられるだけでなく、帰りも手ぶらで新幹線や飛行機に乗れるため疲労度が全く違います。

コインロッカーを活用する場合の注意点

もし発送せずにコインロッカーに預ける場合は、ホテル内ではなくパークに近い場所(舞浜駅周辺やパークのエントランス外側)のロッカーを狙うことになります。

しかし、【遠方組必見】ディズニーランド&シーのコインロッカー完全ガイド!でも解説しているように、大型のロッカーは朝早くに埋まってしまう争奪戦となります。

ロッカーを確保するためには、ホテルを7:00より前に出発する覚悟が必要になります。子連れの場合は荷物も多くなりがちなので、やはり前日発送が最も負担の少ない選択肢と言えるでしょう。

チェックアウト時に忘れ物をしないための最終確認ポイント

エクスプレス・チェックアウトは非常に便利ですが、急いで部屋を出るあまり、重大な忘れ物をしてしまうというトラブルも少なくありません。

忘れ物ランキング上位のアイテムたち

ホテルの部屋に忘れやすいアイテムの代表格は、以下の通りです。

  • スマートフォンの充電器・ケーブル(コンセントに挿しっぱなし)
  • 子供の小さなおもちゃ・ぬいぐるみ(ベッドの隙間や布団の中)
  • 洗面用具や化粧品(バスルームの棚の上)
  • 冷蔵庫の中に入れたままの飲み物や軽食

特にスマホの充電ケーブルは圧倒的に忘れ物ナンバーワンです。朝起きてスマホを抜いた後、ケーブルだけを壁に残したまま出発してしまうケースが非常に多いです。

エクスプレス・チェックアウトで鍵を返却ボックスに入れてしまうと、もう部屋に戻ることはできません。忘れ物に気づいてもフロントにお願いして開けてもらう必要があり、結局時間をロスしてしまいます。

出発5分前の「指差し確認」を習慣に

このような事態を防ぐため、部屋を出る直前の5分間は「全員で手分けして部屋中を確認する時間」と決めましょう。

ベッドの布団をすべてめくり上げ、バスルームのカーテンを開け、クローゼットや冷蔵庫の中を空っぽにして、コンセントというコンセントを指差し確認します。

「忘れ物ない?」と口で聞くだけでは必ず見落とします。物理的にすべての引き出しを開けて確認する習慣をつけることで、完璧な状態ですっきりとホテルを出発することができます。

まとめ:スマートなチェックアウトで余裕のあるディズニーの朝を

ディズニー旅行における朝の時間は、その日一日を楽しく過ごせるかどうかを決める非常に重要な勝負のタイミングです。

スマートなチェックアウトの振り返りポイント

  • 朝のフロントは大行列になるため、並ばない工夫が必須
  • 「エクスプレス・チェックアウト」を利用してそのまま出発する
  • 追加料金が発生した場合は「前夜」に事前精算しておく
  • 大きな荷物は前日夜に自宅へ発送してしまうのが最強の時短

ホテルのフロントで無駄な待ち時間を過ごすくらいなら、少しでも早くパークのエントランスに並んで、子どもたちと一緒にワクワクしながら開園を待ちたいですよね。

今回ご紹介したエクスプレス・チェックアウトや事前精算のテクニックをフル活用して、ストレスゼロの完璧な朝をスタートさせてください!

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舞浜プランナーズ編集部:ハル
東京ディズニーリゾートがとにかく大好きで、これまでのたくさんの来園経験をベースに「どうすれば一番効率よくパークを楽しめるか」を日々リアルに研究しています!

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